ポケットWiFiは各社から提供されていますが、ソフトバンクではとても分かりやすい料金形態と、端末も2種類だけというシンプルさが売りとなっています。
しかし、その分デメリットもいくつかあるので、ここではこのソフトバンクのWiFiについて詳しく解説していきます。
目次
ソフトバンクのポケットWiFiの特徴
ソフトバンクのポケットWiFiは、新規契約、機種変更ともに毎月の割引の適用により、端末の代金が実質的に無料になります。
ですが、これ自体は特に珍しいサービスという訳でもなく、むしろ、これ以外の特徴の方が重要です。それを以下に記載していきます。
2種類の料金プラン
ソフトバンクのポケットWiFiの料金プランは、「WiFiルータープラン」と「4G/LTEデータプラン」の2種類しかありません。前者はソフトバンクのスマホの利用者が対象なので、ポケットWiFiだけを使いたい人は必然的に後者での契約となります。
その場合、2年間は解約ができない(行う場合には違約金が発生します)という2年縛りに加入しなくても構いませんが、そうすると月々の利用料金が1,000円高くなるシステムです。
端末も2種類のみ
選択できる端末は、Pocket WiFi 501HWとPocket WiFi 601HWの2種類のみとなっています。後者の方が通信速度が速い反面、バッテリーの持ちが多少短くないという仕様です。
どちらを選択しても利用料金は一緒で、また、これらの端末自体の代金には前述の通り、毎月の割引が適用されて実質的に無料になります。
601HWの方の通信速度は最大で600Mbpsを超えるというカタログスペックになっていますが、実質的にはとてもそこまでは出ないので、それほど期待してはいけません。
ソフトバンクのポケットWiFiの料金プラン詳細
ソフトバンクのポケットWiFiのプラン別の料金を具体的に挙げてみます。スマホと一緒に使うプランと、単独プランの2種類になります。
Wi-Fiルータープラン
Wi-Fiルータープランは、すでにソフトバンクのスマホを契約している人が利用できるプランで、月々の利用料金はその料金にプラス1,900円されて合算での請求になります。このWi-Fiルータープランの方にもスマホとは別の2年契約があり、これに加入しない場合には月々プラス3,400円です。
このプランの通信量はスマホ側の契約から分けてもらう仕組みで、オーバーしてしまうとスマホ共々極端に速度が低下してしまいます。つまり、使い放題ではありません。
基本料
(2年契約時)1,900円/月→1,400円/月※2
スマ放題 Wi-Fiルータープラン(高速)※1
(2年契約未加入時:2,900円)データシェアプラス
月額使用料500円 月額利用料
(2年契約時)1,900円/月
4G/LTEデータプラン
4G/LTEプランはポケットWiFiのみを利用する人の為のプランです。端末を問わず、月々の利用料金は2年縛りの契約に加入すると月々4,196円、加入しない場合は5,196円です。
更に、全ての場合で基本料金として月に500円掛かり、その合計から毎月1,180円の割引が適用されるので、実質的な支払い額は税込で5,071円となります。オプションプランなどは特に用意されていません。
このプランでは、1ヶ月に7GBを超える通信量があると、月末まで速度制限が掛かります。
基本使用料
(2年契約時)4,196円/月
(2年契約未加入時は5,196円/月)月額使用料 500円/月※1
ソフトバンクのポケットWiFiをおすすめできない理由
ソフトバンクのポケットWiFiは正直なところ、あまりおすすめではありません。その理由はここまでに挙げてきた特徴からも分かりますが、それをもっと具体的にしてみます。
無制限のプランがない
何よりこれが一番の理由です。単体での契約では1ヶ月に7GBまでという制限が付き、ソフトバンクのスマホと一緒に利用する場合も、通信量別の契約に無制限プランは用意されていません。
この制限に掛かってしまうと、月末までずっと制限されてしまい、データ量の追加購入を行わない限り、月内の解除はありません。
速度制限の条件が厳しい
ソフトバンクのポケットWiFiは、制限された後の速度が128Kbpsというとても遅い速度なのも、ソフトバンクのポケットWiFiをおすすめできない理由です。
この速度ではオンラインゲームをまともに遊ぶことも難しく、YouTubeの動画さえほとんどまともに見ることができません。また、この制限が月末まで続いてしまうという点も問題だと言えるでしょう。
最大速度が遅い
制限が掛かっていない状態でも、他社と比べて実際の通信速度が出ないという実測データが出ています。カタログスペックはともかく、このソフトバンクのポケットWiFiでは、実際には速くても8Mbps程度で、5Mbpsくらいが平均だと考えてください。
他社では20Mbpsも出るポケットWiFiもあるくらいなので、これもおすすめできない理由に挙げられます。
ソフトバンクのポケットWiFiに関するQ&A
解約金はどれくらい?
ソフトバンクのポケットWiFiは基本的に2年契約となっており、更新月以外に解約をすると違約金が9,500円かかります。
専用2年契約加入時の料金です。専用2年契約は2年契約(自動更新)となり、更新月(契約期間満了の翌請求月)以外の解約などには契約解除料(10,260円[9,500円])がかかります。契約期間は適用開始となった日から翌請求月末までを1ヵ月目として計算します。
海外でも使える?
ソフトバンクには「海外パケットし放題」というサービスがあります。
利用料金は、25MBまで1日0円~1,980円、25MB以上は1日2,980円の定額料金です。
定額の対象となるサービスは「S!メール(MMS)、ウェブ、テザリングなどすべてのデータ通信」となります。
詳しくは「海外で使う|ソフトバンク」をご覧ください。
対応エリアは?
ソフトバンクの対応エリアは全国幅広くカバーしています。また、WiMAXは地下鉄などでは繋がりにくいこともありますが、ソフトバンクのネットワークは地下鉄でもわりと繋がりやすい気がします。
サービスエリアに関しての詳細は「ソフトバンク公式サイトのサービスエリア」をご覧ください。
ソフトバンクのポケットWiFiはレンタルできる?
グローバルモバイルという業者がソフトバンクのポケットWiFiのレンタルサービスを展開しています。
端末は「501HW」「601HW」がレンタル可能です。
1日480円からレンタルできますので、ソフトバンクのポケットWiFiが気になる方は一度レンタルで試してみるのもいいかもしれません。
【参考リンク】Wi-Fiルーターレンタルなら安くて使いたい放題のソフトバンクのPocketWiFi
ソフトバンクのポケットWiFiよりWiMAXの方がおすすめ
ポケットWiFiとほとんど同じように利用できる無線ネット契約に、WiMAXがあります。こちらは無制限での契約がメインとなっており、通信速度も最大約40MbpsとポケットWiFiの2倍程度出る仕組みになっているので、ソフトバンクのポケットWiFiを使うならこちらの方がおすすめです。
WiMAXでは各社とも2年間か3年間の縛りのある契約になりますが、その期間を利用したトータルでの利用料金はソフトバンクのポケットWiFiより安いくらいです。それでいて、WiMAXは速度制限はに掛かっても1Mbpsは出る速さまでで、最長で2日間程度で自動的に解除されます。
これらの点を考えると、これから無線ネット契約にわざわざソフトバンクのポケットWiFiを選ぶ理由は全くないのです。
【関連記事】WIMAXおすすめ3選!これを選べば間違いなし
まとめ
ソフトバンクのポケットWiFiは、料金の面だけでなく、速度や通信容量のどの点からも、とてもおすすめとは言えないのが実情です。
無線ネット契約なら、通信速度や無制限での利用が(多少の制限はありますが)当たり前のWiMAXの方があらゆる点からおすすめできます。